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不道徳かつ地獄的なパラノイア

このブログは、自称作家の登美ケ丘依介がダラダラと低俗で矮小かつ下世話な事を語るブログである。

友達が居ないから山手線をサンタと旅した話 前編

普段出不精で運動していないことをこれほど悔やんだことはない。


それくらい足を痛めてしまった。

まるで、数々の死闘をくぐり抜けた齢80過ぎの老人のような歩き方になってしまっているのが現状だ。

なんか、こう、見る人が見ればわかってしまう強さみたいなシーンがある感じだ。

「あの老人の歩き方は少し右足に重心が寄っている。左膝に致命的な傷を負っている証拠だ。彼は...一体いくつもの死線を潜ってきたのだ...!?」

という例のアレだ。

何故僕がこうなってしまったのか。

それはある一人の男(まぁ僕なんだけど)の物語を語らねばならない。(まぁ僕の話なんだけど)










朝起きぬけに確認した携帯の画面に


「いや、今日学校に友達と飲むからマジ勘弁イエァ♪また暇な日があったら誘ってくれやオンオン♪」

「は?普通に忙しくて無理みなんですけどウケる」

「誰だお前」

うんこちんちん💩」


こんなLINEが返ってきていたので、僕はいつでも気軽に遊べるような友人の致命的な少なさに愕然としていた。


まぁ今に始まったことじゃあない。

そんな事は言われなくてもわかっていたし、友人が少ない事でからかわれても全く痛くもかゆくもないのだが。

その罵詈雑言とも取れるようなLINEの数々をみて僕は、心底悲しくなった。





普段なら



いやぁ参った参ったwwwwしょうがないからとりあえずJULIAの「親友からこっそり彼氏を寝とる巨乳でエッチな痴女オネェさん」でも見てブチ抜くしかないな。




と、すぐに出不精モードに切り替えられるのだが、何かが違うと感じた。





iPhoneの画面にはJULIAがまるで甲斐性のない男を寝取り始めている様子が映っている。




僕はそれを見ていた。





いや、正確にはそれをただ漠然と、漫然と、無駄に見ていた。



何故か、その画面を通して彼らの性行為を見ている自分の背中を見ているような気がした。


寂しい背中だった。



何も、何もない。



ただ漫然と生を消費するだけの肉袋だった。




我思うゆえに我あり。




深淵を覗く時また深淵も君を覗いている。




天上天下唯我独尊。



革命とは、大規模な宗教活動である。











うんこちんちん💩








先人たちの言葉が、JULIAの喘ぎ声のリズムと共に浮かんでは消えて言った。



そして、同時にこんな事を考えた。




久しぶりに1日空いたのに唯の一発抜いて寝て過ごすことに何の意味がある?


この世に生を受けた意味を知っているのか?

いや知らないだろ???


お前がこの世に生を受けた意味を答えられるのか????


決して一発抜くことじゃあないはずだろ????





何をしているんだ俺。






今となっては何故あの狂気的な発想に至ったのかはわからないが、あの時はそんなめまいのような倦怠感が全身を駆け巡っていた事は事実である。





なぜか僕は「あ、そうだ。山手線一周しよ」と思ったのだ。





山手線一周は、文字通り山手線全29駅に降りる事だ。それ以上でもそれ以下でもない、文字通り一周するだけのイベントである。


折角あの焼畑の匂いが毎日正午過ぎに臭ってくるど田舎から大東京に上京してきたのに山手線全部降りたことないとか勿体無いじゃないですか。ねぇ先生?



しかしながら、山手線一周なんてそれこそ何千何万...いや何億の人間が挑戦したかは明瞭である。




時代のパイオニアであるはずの僕が、そんな何億番煎じみたいな事をしていて良いのだろうか。



答えはノーだ。




もちろん、センシティブかつクリエイティブに脳味噌を働かせた。




そこにやってくる閃光。やはり根っからのクリエイター気質なんだろう。すぐに思いついた。これこそが僥倖というやつだ。




考えたのは、山手線一周×〇〇である。



山手線一周をすることに、何らかのスパイスを追加するという極めてシンプルな作戦だ。




山手線一周×歩き、山手線一周×ランドマーク巡り、山手線一周×セックス、山手線一周×セックス、山手線一周×セックス....


色んな思想をめぐらしてみたが、どれもピンとこない。


そんな時、ふとケンタッキーのCMがクリスマスver.になっていた。テレビに映っているそれを見て思ったのだ。


あ、山手線一周×クリスマス....これじゃね。



そうと決まれば話は早い。


僕は、荷物とありったけの金(約5500円)を持って颯爽とマンションを後にした。


旅はおよそ過酷なものになるだろう。



もう帰ってこれないかもしれない我が家を背に僕は一筋の涙をこぼした。





次編へ続く...。