不道徳かつ地獄的なパラノイア

自称作家が何の根拠もない嘘八百を語るブログ

恥を笑い、怒りに溺れろ。

思えば、恥の多い人生だった。

 

不道徳で、恥知らずなのは子供の頃からである。

 

小学校に上がりたての頃、ハサミを持ち出して相手の傘を切り刻んでやろうとしたことがあった。

 

なんでそんなことをしようとしたのかは覚えていない。だが、複雑に絡み合った感情の奥底にあったものは「怒り」だったということだけは覚えている。

 

私は、その相手に対して純粋に「怒り」を覚えていた。

 

怒りは負の感情なのは書かずともいいことだが、この感情は中々コントロールが難しい。

 

怒りは生物にとって本質的生物的、短絡的な感情だからだ。

 

 

そしてなんやかんやで時が流れ、私は小学校6年生になっていた。

 

小6にもなると、周りの少年少女達は大人びて身体も成熟していったが、身体がデカくなっても私は相変わらずガキのままだった。

 

 

 

あれは運動会猛暑日に開催され、昼時には30度を超えていた。

 

 

 

私は、酷暑などもろともせんという勢いで、引かれ直されたばかりの白線が眩しい校庭に立っていた。

 

 

 

その装いは....まるで精神異常者だった。

 

 

おそらく、保護者各位や下級生は私の姿に唖然としただろう。

 

 

和気藹々とした運動会の最中、突如現れた私は指定の体操服に黒いポリ袋をマントに見立て、ダースベーダーの仮面を被りドゥークー伯爵のライトセイバーを固く握り

 

『はっはっは!!!』

 

本家ダークサイド顔負けのロートーンボイスで笑っていたからだ。

 

 

 

その笑い声は、遠くの空へと吸い込まれていった。

 

 

その時の観衆は、まるで平和な街に巨大爆弾が一発投下されたときのような空気を出していたのだった。

 

 

そして消える笑い声と訪れる静寂。

 

 

愉快だった。人生でも1、2を争う愉快さだった。

 

 

今、誰もが私を見て恐怖している。

 

絶望こそ、我が快楽なのだ

 

 

彼のダースベーダーがそうであったように。

 

 

僕は、一心不乱にライトセイバーを振り回した

 

ブンブンブンブンブンブンブンブン振り回した。

 

それはもうメチャクチャになるまで振り回した。

 

正直、死ぬほど暑かったから止めようか迷ったがそれでも振り続けた。

 

その場にいる全員に対して親の仇と言わんばかりに振って振って振りまくる

 

 

小学生が扱うには少し大きいライトセイバーからは振るたびに『ヴィン』だとか『ヴォン』だとか鳴り続けている。

 

恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。

 

 

そんな言葉が、頭の中を駆け巡る。

 

そうだ、俺は不道徳で恥知らず。

 

全てを必要以上に憎み、否応無く怒る

 

俺は、生まれついての暗黒面(ダークサイド)だ。

 

技術で築いた恐怖を過信するな。

 

 

何?

 

 

何だこの感情は。

 

 

....。

 

 

俺は...一体誰なんだ...???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の顛末。

 

 

運動会でアホほど暴れ抜いて死ぬほど汗をかいた私は、最高級の熱中症になり文字通り死にかけ一週間入院しました。